へぐり伊予ヶ岳公園
【新規公園整備】
対象地:千葉県南房総市
対象面積:9060㎡
担当:小山浩太郎
対象地は、かつて地域に親しまれていた旧南房総市立平群小学校(2012年閉校)および平群幼稚園の跡地で、閉校後、この広大な敷地を地域のために再生活用する計画として立ち上がり、跡地を公園として整備したという経緯があり、地元の方の愛着のある大切な場所である。
その大切な場所を地元の方にはもちろんのこと、市外から来た方にも愛される公園になることを考え、設計している。
【基本コンセプト・方針】
●地形・素材の有効活用
既存地盤のレベルを維持しつつ、撤去時に発生する石材や造成土を散策路・築山等に再利用。
●多様な利用ニーズへの対応
多目的広場、遊具広場、ドッグラン、運動広場、イベント・ステージ機能など多岐にわたるエリアを配置。
●鳥獣害・近隣配慮
イノシシ対策のフェンスや専用グレーチングの設置、隣接住宅への目隠しフェンス・門扉の配置。
●全天候・防災対応
膜屋根やテントシェルターのほか、災害時に活用できる「かまどスツール」「トイレスツール」を配置。
【各種施設およびゾーン構成】
●多目的広場(多目的ゾーン)
全面に芝生が敷設された広場で、日常の活動からイベントまで多目的に利用可能。通常時は休憩場所として利用でき、イベント時にはステージとして活用可能なウッドデッキステージ(袖壁コンセント付)が北側に配置されています。芝生の良好な維持管理と作業省力化のため、自動で芝刈りを行うロボット芝刈機が導入されている。
●レクリエーション広場(多目的ゾーン)
直径18mの大きな膜屋根を備えており、雨天時でもイベントや遊び場として利用可能です。敷地内における利便性と管理上の観点から、多目的トイレ(大1)、男子トイレ(大1・小2)、女子トイレ(大2)を備えた公園トイレを近くに配置。休憩施設としてテントシェルターやベンチが設けられるほか、災害時に防災機能を発揮する「かまどスツール」や「トイレスツール」も設置。
●遊びの広場 / 法面遊び場(遊びゾーン)
遊びの広場には、多様な年代の子供たちが遊べるよう、インクルーシブ機能を備えた複合遊具、ターザンロープ、クライミングウォール、スイング遊具など多種多様な遊具を設置。法面遊び場には駐車場に隣接する斜面を活用し、滑り降りたり登ったりして遊べる人工芝敷きの法面遊具が整備。広場内の地面は経済性に配慮してダスト舗装とされ、日除けとなる四阿(あずまや)や野外卓などの休憩施設も配置。
●ドッグラン(ドッグランゾーン)
近隣住民や他の利用者に配慮し、隣接する民家から離れた位置に配置されます。犬の脱走を防止するため高さ1.5mのメッシュフェンスと二重門扉を整備。内部は維持管理と排水性に優れた人工芝舗装(築山付)となっており、専用の犬用トイレや犬用洗い場、案内板を設けている。
●散策路(散策ゾーン)
四季折々の花や紅葉を楽しめる落葉樹を中心に植栽され、良好な自然景観を鑑賞しながら散策可能。舗装には自然な空間を演出する透水性高炉水砕スラグ舗装が用いられ、現場発生土を活用した築山や既存の景石、平板ブロックの飛び石などを配置。
●運動広場(運動ゾーン)
健康増進や運動を目的としたエリアで、ランニングコース(透水性カラーアスファルト舗装)が整備され、ストレッチやトレーニングが可能な健康遊具を複数設置している。
●エントランス広場(多目的ゾーン)
園内マップを記載した案内板や、割栗石を詰めたフトンカゴのウォールによる象徴的な園名板を設置。
●登山口広場
伊予ヶ岳を利用する登山客の待ち合わせや休憩場所として登山口広場が確保され、ベンチを配置している。
●イベント広場 / 駐車場・駐輪場(駐車・駐輪ゾーン)
旧平群運動場跡地の一部を活用し、地域行事や平群天神社の祭礼に利用できるイベント広場が整備され、災害時等の緊急用ヘリポート(20m×20m)としても機能。鉄鋼スラグを用いた簡易舗装の駐車場と、の身障者用駐車場、駐輪場を整備している。
現在、隣接する平群ハブ(昔は保育所として使われていた建物を複合施設としてリノベーション)と併せて、地域の交流拠点としての機能を担っており、公園と併せてこれからも地域の賑わいを生み、利用者の皆様に愛され続けてくれることを祈っている。
(セット設計事務所にて担当)























